ブランド品の高級機械式時計は、丁寧な取り扱いをする事で長く利用し続けられます。一見、頑丈そうに見えるブランド品の高級機械式時計でも、取り扱いの良し悪しによって状態は大きく変わりますし、寿命の長さにも差が出てきます。まず、ブランド品の高級機械式時計を取り扱う時の注意点として、無理な取り扱いや、急激な操作を控える事が挙げられます。ゼンマイは巻き過ぎない事、竜頭を急激に巻かない事、磁気の強い場所に近づけない事等、守るべきポイントは様々にあります。
ゼンマイの巻き過ぎは、近年の機械式時計に防止機能が備わっていますので、以前に比べてトラブルが発生しにくくなっています。竜頭を一度戻してから巻上げるようにすると、より巻き過ぎを抑え易くなるでしょう。竜頭の巻き方はゆっくり丁寧にします。急激に巻くと部品が焼き付けを起こして故障をしてしまうので、気を付けなければいけません。
巻上げは1日1回、朝に行えば十分です。1度巻き上げれば40時間は持ちます。磁気の強い場所に近づけると、部品が帯磁して時計の動きが狂ってしまいます。これは、正規メンテナンスで消磁するまで続く、厄介なものです。
特に、ノートパソコンやスマートフォン等の、強烈な磁力を発生する装置の上に載せる事は避けましょう。取り扱い方として特に危険な方法になります。その他にも、時刻調整を慎重に行うようにしましょう。午後8時から午前3時の間はカレンダーが動いている時間帯なので、この間に時刻調整を行うと時計に余計な負担をかけてしまいます。
特に午前0時前後は時刻調整を決して行ってはいけない時間帯です。特に、初めてブランド品の高級機械式時計を入手した方は、時刻調整で時計が故障するケースが多くあります。初心者は特に気をつけておくべきポイントです。