海外ブランド品を販売するお店では、商品の説明として正規輸入品や並行輸入品と掲示されている事があります。どちらも品物としては同じですが、輸入される過程の違いが異なるために商品としての分類が違っています。場合によっては正規輸入品と並行輸入品とで、修理等の際にメーカーの取り扱いが異なる事もあるので、予め把握しておく必要があります。まず、正規輸入品とは、文字通り正規のルートで輸入されたブランド品を言います。
ブランドの日本支社や正規代理店が輸入していて、ここを通じて入荷した品物であれば、正規輸入品として取り扱われます。一方、並行輸入品は、ブランドやブランドと契約した代理店以外の個人やお店が、海外のお店で購入して輸入している形です。正規ルートと異なる別のルートから輸入された品物なので、並行輸入品と呼ばれます。どうしてこの2つがあるのかというと、並行輸入品には、正規輸入品よりも安く販売できるチャンスがあるからです。
例えば、ブランド品の価格は国によって異なる点を利用して、海外で購入して日本へ輸入した方が安く入荷できる事情があります。また、正規輸入品の販売は価格が一定である為、値下げをしにくいという事情がありますが、並行輸入品であればこうした制約に囚われず値下げを行えます。一方、正規輸入品には、メーカーのアフターケアを確実に受けられるという特典があります。また、正規輸入品である以上は、確実に本物を入手できるという点も特徴です。
並行輸入品は正規輸入品に比べて安価ではあるものの、アフターケアを受けられない場合があり、また、本物という保証もありません。この様に、同じメーカーの同じブランド品でも、正規輸入品と並行輸入品では、大きな違いがあるものです。